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ごみの減量化や施設の長寿命化などの検討不足

ごみの減量化の工夫は?


計画中の新しいごみ処理施設では、一日で110t処理可能な炉を2基で、220tの処理能力を計画しています。
しかし、本当にこれだけの規模の施設が必要なのでしょうか。

人口の推移
まず、人口の推移をご覧ください。

飯塚市

photo 令和7年策定『第3次飯塚市まち・ひと・しごと創生総合戦略』より抜粋

嘉麻市

photo 令和7年策定『嘉麻市の人口ビジョン』より抜粋

桂川町

photo 令和3年策定桂川町総合戦略/人口ビジョン』より抜粋

どこも、人口は右肩下がり。このように人口が減っていくと、当然のことながら、ごみの量も減っていきます。
そのことも十分考慮したごみ処理場とすべきです。


ごみ分別の努力を!
また、ごみの分別を進めることで燃やすごみの量を減らすこともできます。
ごみの分別によって、経費の削減を実現している事例をいくつか紹介します。


徳島県上勝町
ごみ焼却場を持たず、徹底した分別を行い、リサイクル率は80%!
無駄・浪費・ごみをなくす「ゼロ・ウェイスト宣言」を2003年に掲げ、今も先進的取り組みが続くごみ焼却場のない上勝町。 出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを出さないようにしようという考え方の下、ごみは13種類45分類。 細かく分類することで、資源として活用しリサイクル率はなんと80%に!

photo 上勝町ゼロ・ウェイストの歴史


岡山県真庭市
ごみ処理施設の統合、生ごみの資源化で脱炭素社会に貢献!

家庭の生ごみなどをメタン発酵させ液体肥料として再生させる生ごみ等資源化施設を2024年度に新設。
生ごみの資源化などで目指すのは、燃えるごみの約40%削減、ごみ焼却施設の統廃合(3箇所を1箇所に!)、更には、ごみ処理コストの30億円減!

真庭市で生ごみの資源化が始まります(真庭市公式チャンネル)


朝日新聞の記事 20年間で約30億円のゴミ処理コストの削減に!



施設の長寿命化の工夫は?


現在進められている計画では、桂川町に立地している桂苑の隣の山を造成して、新しいごみ処理施設を建設して、今ある施設を全て使わなくなる計画です。
しかし、本当に、今使っているごみ処理施設はそろそろ使えなくなるのでしょうか。

長寿命化は時代の要請
我が国の公共施設は、昭和40年代後半から50年代にかけて多く建設されてきたが、それらの施設の多くは老朽化が進んでいる。しかし、建て替えを行おうにも財政が厳しくなった昨今では、大規模改修などによる公共施設の長寿命化は、国、地方自治体を問わず主流となってきました。

この流れは、庁舎や学校、福祉施設などにとどまらず、ごみ処理施設においても同様です。 環境省では、廃棄物処理施設長寿命化総合計画作成の手引き(ごみ焼却施設編)を作成し、長寿命化を推進しています。

飯塚市クリーンセンターはまだ使える?

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飯塚市吉北にある飯塚市クリーンセンターは、シャフト式ガス化溶融炉と呼ばれる仕組みで、平成10年(1998年)完成で現在27年経過。一方、基本構造が似ている製鉄所の高炉は50年以上運用しているものが多くあります。もっと長く使いませんか。

各地のリサイクル施設もまだ使えるかも?

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飯塚市クリーンセンターにあるリサイクルプラザは平成10年(1998年)完成で現在27年経過。他のリサイクル施設も含めて、まだ使えるのがあると思われます。

使えるものは、長く使う。そのことで節約できるコストは馬鹿になりません。







 

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