とにかく高い!
この計画のまま、新しいごみ処理施設が作られると、飯塚市・嘉麻市の財政は破綻するかもしれません。 また、他の自治体のごみ処理施設と比較しても事業費が高いのではないでしょうか。とにかく高い! 飯塚市の財政への影響
このままだと、飯塚市の貯金は令和12年度にゼロになるかも知れません
昨年7月に『飯塚市普通会計財政見通し』なるものが公表されました。簡単に言うと、これから数年の飯塚市の財布の状況を試算したものです。
上の表は、その中にある毎年の収支と市の貯金である財政調整基金と減債基金の残高を示した表に、7年度予算資料にあった数字を元に赤で書き加えて作成したものです。
この表でわかるように、昨年7月の公表時点で、市財政は直近3年の令和5~7年は10億円台の赤字、令和8年以降は30億円前後の赤字が続き、令和5年度末に169億円あった貯金が令和12年にはゼロになるという危機的状況。
実は7年度予算では、削られた事業や予算も数多くあると職員からお聞きしています。それなのに、約半年で状況がさらに悪化しているというのは、いかがなものでしょうか。
財政危機の大きな要因が今回の新しいごみ処理施設の建設計画です。
とにかく高い! 嘉麻市の財政への影響
このままだと、飯塚市同様、嘉麻市の貯金も令和12年度にゼロになるかも知れません
下の表は、『嘉麻市財政計画の概要(令和6年改定版)』の一部です。これは、飯塚市の『財政見通し』同様、これから数年の嘉麻市の財布の状況を試算したものです。
一番下の「基金残高見込額」の表をご覧ください。こちらも令和13年には財政調整基金・減債基金・地域振興基金のすべてがなくなる見込みです。
一番上の「(収支見込み額」を見ると、来年度以降、ずっと10億円以上の赤字が続きます。
嘉麻市の財政も飯塚市同様、火の車です。
とにかく高い! 他のごみ処理施設との比較
他のごみ処理施設と比較すると、今回のごみ処理施設の建設計画は高額に思えます。
下の表は、県民新聞のサイトを参考に作成したものです。
建設年度は違いますが、今年の春に運転を開始した北九州の日明工場は、今回のごみ処理施設の倍の規模なのに、設計・建設費、管理運営費共に低額となっています。
久留米市が上津に建設中のごみ処理施設は、施設の規模はほぼ同じなのに、設計・建設費、管理運営費の総額は、300億円以上安価となっています。
今回のごみ処理施設の事業費が適正なのか、疑問に思えてなりません。
北九州市日明工場のパンフレットはコチラ
北九州市新日明工場整備運営事業(PFI事業) 久留米市次期上津クリーンセンター施設整備及び運営事業
大村市新ごみ処理施設整備・運営事業

